大学・高専の研究者向けに公開しています.Academic use only!

【簡易粒径計測システム Ver.2.5b (20081105)】

本システムは,噴霧の平均粒径を測定する低価格で必要最低限のシステムを意図して開発した,画像センサーを利用したレーザー回折法による計測システムです.

散乱光強度の時間変動がないことを前提としているため,非定常噴霧には適用できません.また,多重散乱の影響を補正する機能がないので,高濃度の噴霧には適用できません.このような制約はあるものの,システム特性に配慮して使用すれば噴霧を伴う流れなどの研究の初歩のデータ取得に関しては十分に用途に耐えられると考えて,大学・高専の研究者向けに公開しています(市販の計測システムが導入できるようになるまでの研究補助機材として).民間の方は市販の計測機を利用して下さい.

なお,使用に際しては,導入説明書p.13下段の注意事項を必ずお読みください.

豊橋技術科学大学 鈴木孝司


導入説明書
計測原理の解説
測定例など
計測制御コード

現在のシステム(Ver.2.5b)には,測定用レーザー光束の集光点近傍で画像センサー出力が飽和して光束の透過率を厳密に評価できないという問題があります(中心から少し離れた円環領域の光強度で便宜的に評価).これについても新たな対策を検討中です.システムの改良を進め,動作が確認出来次第,公開する予定です.

本システムの開発にあたり以下の方々の協力を得ました.

故斉藤朗先生(富山商船),藤松孝裕先生(鈴鹿高専),林田和宏先生(北見工大),実験・計測法に関する研究分科会(日本液体微粒化学会)の委員の皆さま